東京都中央区の2024年度ペット同行避難訓練実施を支援しました
昨年、東京都中央区区立豊海小学校にて行われたデモンストレーション訓練に講師として招聘を受けたのをきっかけに、本年は中央区内の7箇所の防災拠点にてデモンストレーション・パネル展示訓練に招聘を受け、参加致しました。
講演内容は主に飼い主さんへの災害への備え(準備)、災害時の自助、在宅避難についてと同行避難について。そして、ペットを飼養していない人への同行避難の存在啓発です。
訓練形式は展示中心のパネル訓練と実際の同行避難の動きを見せるデモンストレーション訓練の2種類。
参加者が受講するタイプとして、訓練参加者が必ず説明を聞きに来る巡回タイプと、イベント性を高くし、展示を自由に見るフリータイプの2種類があり、形式とタイプ別で計4種類の訓練を行いました。
今回特に実感したのは、7箇所とも住民の皆様の防災に対する意識、さらにはペット防災に対する考え方が千差万別だったことでした。
昔からのコミュニティ(町内会など)で繋がりが深い地域。高層マンション群での生活により、近隣同士の付き合いがなかなか難しい地域等、居住事情により意識が大 きく異なるのが中央区の特徴かと思われます。
参加者のペット飼養者人数も場所によって異なり、ペット飼養者が少ない地域では、災害時、ペットを連れて避難する方々がいる事を理解してもらう事に専念し、共助の推進を行いました。
デモンストレーションで自由参加タイプの訓練では、子供連れの家族や、興味がある方を引き込む為、着ぐるみによる講話も行いました。
中央区のペット防災の取り組みは、災害発生時に使用するスターターキットの配布、避難マニュアルの作成、避難所におけるペット保護スペースの確保等、区内24か所の防災拠点(避難所設置場所)全箇所について行っており、都内でも最先端を進んでいると言っても過言ではありません。
各拠点の事情に合わせたマニュアル作成とカスタマイズ、災害時における大型犬の預かり等ありますが、関係者の知識と努力により中央区のペット防災は着々と前に進んでいます。
今回の避難訓練参加により中央区保健所と関係が一層深まった事で、中央区の課題解決とペット防災連携体制の構築、その他の協働事業をスムーズに推進して行けると思われます。